接着に使った糊はハクモンの住宅の※内装材である紙クロスを張る際に使用しているのと同じもので
『でんぷんのり』です。乾くのに少し時間がかかりますが、乾くと接着力はなんと木工用ボンドやセメダインなど
よりも強いのですよ!自然素材って弱いのでは?と思われるかもしれませんが、実は接着剤には相性があり
まして、自然素材である木や紙クロスは木の特徴である調湿機能がありますので、湿気を吸ったり排出したり
の『呼吸』を繰り返しますので、素材そのものが膨張や収縮をします。化学系の接着剤ですとその機能に合わ
せられない為、時間がたつと剥がれてしまうことが多いですが、同じ自然素材で作られた米のりやでんぷんの
り、膠(にかわ)などは木や紙との相性が良く、同じものになってまるで一体化したようにぴったりとくっつくので
す。時間がたってもずっとづづくのですよ、すごいもんだな~不思議だな~感心してしまいます。
因みに米糊は耐久性(何百年も保つ)が最も優れているので奈良時代から建具や家具、仏像などの接着剤とし
て使われていたのだそうです
※ハクモンの住宅は内装材にビニールクロスは使用しておりません。
ワークショップにご参加いただいた親子さんたちは、それぞれどんなものを作ろうか試行錯誤しながら、
自分の手で作り上げたオリジナル作品たちを、嬉しそうに、大事そうに、両手でそっと持ち帰られる姿がなんと
も可愛らしく微笑ましくて…きっと大切にしてくれることでしょうね。
このような皆様との出会いを励みにさせていただき、これからもイベントやワークショップ、勉強会、見学会など
など、エコロジー住宅について楽しく学べる催しを企画してご紹介してまいります!