杉について
シックハウス症候群の原因である揮発性有機化合物(VOC)ですが、
実は杉もVOCを放出しているのです。
VOCには人間に害を与えるものと人間に良い作用を与えてくるものがあります。
前者は、トルエン、キシレン、酢酸エチルなどが代表的な物質です。
人間に良い作用を与えてくるのものの中には、杉が放出している物質があります。
数ある中で今日は、セキステルペンをご紹介します。
木の葉と材では、含まれている精油成分は同じですが、その含有比率が異なります。
杉の葉油には「低沸点テルペン類」、杉の材油には「高沸点テルペン類」という気分をリラックスさせる効果のある成分が多く含まれています。
この材油成分は「セスキテルペン」といい、吸い込むことで脈拍が下がり、睡眠時と同様の脳波になるということ測定結果が出ています。
「各種材油に対するCNV 測定結果」(資料:木抽出成分利用技術研究成果集、1955)